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株式会社 物語ライティング

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「物語ライティング」開業物語

※これは「株式会社 物語ライティング」代表・大隈明子の、会社を開業するまで・してから・今後を描いた物語です。

◆「インターネットは役立たず?」とある物語との出会い

「ホームページ制作をどこに発注しよう?」
ネット検索をしていた私の目に飛び込んできた、

「なんだ、インターネットなんて役に立たないじゃないか!」

という大胆なキャッチコピー。
思わず引き寄せられるように読み出すと、
それは、ホームページ制作会社のユニークな代表挨拶でした。

形だけのありきたりな挨拶文ではなく、
「なぜ自分が会社を設立したのか」を語った、短編小説のような物語。
金無し・コネ無し・顧客無しからのスタート、会社のミッション…。
読み進むうちに、私ははすっかり、その社長さんのファンになっていました。

ほんの30分前までは、見たことも聞いたこともなかった会社です。
それが、たった1ページの物語を読んだだけで、
「この人にホームページ制作を頼んでみたい!」
という気持ちになっていたんです。

…これは、物語ライティング設立のひとつのきっかけとなった出来事です。
こんな経験が、皆さんにもありませんか?

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◆ライター歴20年を通して気づいたこと

法外な料金、うわべの体裁ばかり、問い合わせの返答も嫌々…。
人と人のコミュニケーションを省略して仕事を進めているところも多い、
従来のホームページ制作会社。
私はそこに常々違和感を感じていました。

「インターネットのおかげで便利な世の中になったけれど、
直接会って話を聞き、想いを伝えることって大切なんじゃないのかな?」
「このままのやり方だと、世の中がおかしな方向にいっちゃうんじゃない?」
という、自分なりの危機感もあったのかもしれません。

だから先の代表挨拶を読んだとき、瞬時にひらめいたんです。

「これからのホームページでは“心”を伝えないと、見向きもされないだろう」
「その“心”の部分を文章で伝えることこそ、自分のライターとしての使命だ」
「これを新しいライティングの形として、世の中に広めていこう」と。

このとき「物語ライティング」という言葉も生まれました。

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◆ものづくりプラス、売り買いそのものを楽しい思い出に

物も情報も、消費が追いつかないほどに、溢れきっている今この時代。
インターネットの発達で「より多くの物を売り、より多くの利益を稼ぐ」
という流れが加速化しました。

一方、欧米の高級ブランドの中には、
創業者一族やデザイナーが去り形骸化した所も、あちらこちらに。
それでも、ブランド名と広告宣伝、著名人を使ったPRにより、
いまだに多額の利益を上げているところもあります。
しかし、それらは真の意味でのブランドといえるのでしょうか。

「安く&早く」と「名前だけのブランド信仰」。
どちらにも、そろそろ消費者はお腹いっぱいなようです。
それでは、これからの時代には、何が求められているのでしょう?

…それはおそらく、
「独自の良いもの、良いサービスを作っていくこと」
「買う体験そのものを、売り手と買い手がともに楽しむ機会を提供すること」
の両輪だと思います。

先にあげた高級ブランドの中でも、
一歩先を見据えたデザイナーやオーナーは、

「顧客と直接対話し、満足いただけるものを提供する。
 そんな商売の原点に立ち戻りたい」

「大量の広告には頼らない。
 代わりにコンセプトを表現する場をしっかりと設けたい」

などと語って独立し、それなりの手ごたえを感じはじめているようです。

『もの』をどうせ買うのなら、
「はっと心に響くもの」「共感できるもの」を選びたいと思うこと。
それは、人としてごく自然なことではないでしょうか。

「そのものやサービスは、作り手のどんな想いから出来上がったのか」
「その裏の人間模様や試行錯誤のストーリーは、どんなものだったのか」

という、背景にある物語に共感をおぼえたとき、消費者は、
「この会社・この人に頼んでみたい」
「この商品を使ってみたい」
という気持ちになるのではないでしょうか。

それでは、その物語はどのようにしてつくられるのでしょう?

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◆ものづくりプラス、売り買いそのものを楽しい思い出に

私はこれまでに1000名以上の方を取材してきました。
そしてその経験を通し、文章には、
「書き手と読み手、双方が幸せな気持ちになる」ものと、
「書き手と読み手、双方が盛り上がらない」ものの、
2種類があることに気がつきました。

その2つの違いを分析すると、
幸せな気持ちになる文章は、
「人物取材をし、その人の想いが伝わる体験談形式で書かれている」
ということが。
他方、盛り上がらない文章は、
「主に手元にある情報だけでまとめられており、心に響かない」
ということが、見えてきたんです。

書き手の想いが、いやおうなしに文章に表れてしまうんですね。
取材される側のエネルギー、情熱といったものに書き手が触発されてはじめて、
盛り上がる、想いが伝わる文章が書けるんです。
そこを物語という形にまで昇華させるのが、
私たちライターの腕の見せどころでもあります。

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◆「地域の企業、社長さんを文章で応援したい」から、地域ごとの登録ライター制を

物語ライティングの登録ライターは、
「相手ときちんと向き合い、話を引き出せる人物か」
「心を動かす物語を作り出せるか」
「ライター自身が夢を持っているか」
の3点を重視して選考。

初めてのメール/初めての電話/初めての出会いと、
第一印象を徹底的に重視しています。
だって、社長さんから「この人に書いてもらいたい!」
と思われる人でなければ、きっといい取材はできないでしょうから。

また、都道府県ごとに、担当を置いているのが特色です。
食の世界には、その土地の旬のものを食すのを善しとする「身土不二(しんどふじ)」
という言葉がありますが、言葉の世界にも、その土地土地の方言が。

当然、言葉だけではなく「県民性」も、それぞれ大きく異なっているはず。
だからこそ、地域のライターが取材およびライティングをすることで、
地域性を反映し、かつ深みある文章が生み出せるのです。

そして、ライターたちは競合する相手ではなく、仲間として交流しています。
これは、長年の経験を通し、ライター同士の横のつながりの希薄さや、
顔の見えない従来の登録ライター制度に対する違和感から生まれたもの。
私が一番力を入れたいコミュニケーションの場です。

そのほか、会社にライティングの依頼があると、
はじめにライターたちが、皆でお客様のホームページを見て、
客観的な意見をフィードバックする、というサービスも行っています。
率直な意見の中には「耳が痛い」といわれることもありますが、
それ以上に喜んでいただけることも。
「ホームページを改善した次の日から問い合わせが倍増したよ!」
といった、嬉しい報告をいただくこともあります。

買い物をインターネットだけで済ませる人も珍しくはない今、
逆説的ですが、ネットの向こうの人となりが垣間見えたときに、
ふとあたたかい気持ちになるのでは?
私たちはそういった観点からアドバイスをしています。
この現象は、CG技術が発展し過ぎてストーリー重視に回帰していった、
映画業界の流れにも似ていますね。

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◆「地域の企業、社長さんを文章で応援したい」から、地域ごとの登録ライター制を

長い間、謙遜が美徳とされてきたわが国。
自分で自分をPRすることは、ことのほかハードルが高いようです。
「想いはあっても、なかなか自社や、自分のことは伝えづらい」
という社長さんは、実にたくさん存在します。

独自のもの・サービスづくりを頑張る、全国各地の社長と、
そこから先の「伝える」部分をプロとして担う私たち。
双方がリレーのように良いコンビネーションを築き、
社会に仕事の意義を取り戻すことができたなら。
やがては日本全体が、活力を取り戻すのではないでしょうか。

デザインや紙といったビジュアルも重要ですが、
「伝える」部分で最も大切な要素は「言葉」です。
「言霊」という言葉があるくらい、言葉には力が備わっているのです。

「本当によいもの・よいサービスを、言葉の力で世の中に伝えていきたい」
今日もそう思いながら、物語ライターたちは元気に取材に向かっています。

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