物語ライティングでは、プロフィールライター養成講座を開催しています。
現在、第1期の受講生が実習中。実際にお客様(実習ではモニターの皆さま)に取材して、プロフィール文を仕上げています。
プロフィールを文章にまとめるとき、注意してほしいことがあってまとめてみました。
会社代表のプロフィールではなくて、個人事業主やセミナー講師など、自分自身のウリを紹介したい場合のプロフィール作成について。ご自分で書かれる方も、ぜひ参考にしてくださいね。
1)誰に読んでほしいのか
いわゆる「ターゲット」ですね。 理想のお客様と考えるとイメージしやすいです。
プロフィールに入れる情報はとにかく多い。大人ですからね、それはもう知ってほしい情報は山ほどあります。
その中から、どの情報を選びどう伝えるかは、「誰に」が決まらないと伝えようがないです。
「自分のことを広く多くの人に知ってもらいたいんです」の気持ちで書いたプロフィールと、「〇〇さんに私という人間を知ってもらいたい!」と書いたプロフィールでは、全く違う。
何が違うって、「内容の伝わり方」が違うのですよ。相手の心を動かす力が驚くほど違ってくるのです。
たった1人の心も動かせないプロフィール文は、誰の心をも動かせないのです。
だから、その1人を想定するのが大事。
2)どんな場面で使うのか
プロフィールの使用目的です。どんな場面でも全部同じプロフィール文でいいってわけじゃないです。
プロフィールは用途によって、内容や長さを変えるべき。 読み手がどんな場面でそのプロフィールを読むのかを考えて書きましょう。
想いを込めれば長くなってもいい、全部が全部自己開示すればいいってもんでもないんです。
例えば、セミナー講師のプロフィールで、こんな場面を想像してみてください。
1、ワードプレスのホームページ作成セミナーを受講したいと思い検索してみたら、東京だけで6つのセミナーが出てきた
2、講座内容はどれも似たり寄ったり、費用はピンキリだけど決め手にならない
3、どの講師を選べばいいのか、誰に習うのがいいのか、それぞれの講師プロフィールを読み比べてみた
4、二人ほど、これは!と思う講師がいたから、その人のホームページも見て、より詳しい情報を得ようと思った
5、ホームページをじっくり見て、共感できるところが多かったから、一人に決めてセミナーに申し込んだ
と、こんな流れでセミナーに参加している方も多いのでは?
ここでのポイントは3番目の行動。
6人の講師を初めて知った場合、読み手は極めて公平な目で、それぞれのプロフィールを読み比べます。写真もしっかり見比べられています。
この段階で、「この人のセミナーに、この受講料を支払ってでも行く価値があるかどうか」が判断され、興味を持たれた講師のみ、「講師の詳細をもっと知りたい」という4番目の行動に移ってもらえるわけです。
講師のプロフィールでは、「何のプロなのか」「誰のためにどんなセミナーをやってきたのか」が分かる実績が勝負!だらだら長いプロフィールは、まず最後まで読んでもらえません。
「こんな想いでセミナーをやってます」は、入れてもせいぜい1行。熱いメッセージは、セミナー告知ページや自身のホームページで、しっかり伝えましょう。
本の著者プロフィールも同じですよね。
多くの著者が並ぶ中、その本を購入するかどうかは、最後に300~400字にまとめてあるプロフィールを参考にします。執筆の想いは、「はじめに」や「前書き」に書いてあるから、そこを読めばいいように作られているじゃないですか。
プロフィールを書くコツは、まず基本となるプロフィールをひとつ作っておき、ターゲットや使用目的に応じて、手を加えていくこと。
簡潔に自分の仕事や実績、人柄を伝えるプロフィール作りを目指しましょう。