中小企業の社長挨拶文作成、大切なポイント3つ

2023年07月09日

ホームページや会社案内に掲載する社長挨拶文。体裁だけ整えておけばいいだろうという時代はとっくに終わっています。中小企業にとって、お客様やパートナー企業、求職者から信頼と共感を得られる代表挨拶文には何が必要か、社長挨拶文専門のライティング会社代表が、3つの重要ポイントをお伝えします。

経営理念は人を惹きつける

物語ライティングでは、これまで1100社以上の中小企業経営者を取材してきました。
その際、「社長の経営理念は?」とお聞きすると、「考えたことないな~」「あらためて聞かれるととくにないんだよね」と答える社長が大半を占めます。
また、「企業理念はあるけど経営理念は……」と言葉に詰まる社長がほとんど。

しかし「社長がお仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?」と質問を変えると、全員がすらすらと答えてくれます。

それは、お客様や従業員に対する想いであったり、業界や社会に対する想い。自身がモットーとしていること、使命感であったりします。

つまり、「経営理念なんてないよ」という社長も、会社を運営していくうえで大切にしていることは必ずあり、会社が存続している理由はそこにあるのです。

同じ業界、同じ仕事をしていても、経営理念は社長によって違います。
代替わりしても変わらないのが企業理念ですが、社長の経営理念は、その時代や社長自身の考え方によっても変わってきます。

「挨拶文をカッコよく見せたい」「流行りの言葉を使ってイケてる社長と思われたい」なんて上辺だけの挨拶文にしようと思わず、自分が大切にしている想いは何なのかを一度、言葉にしてみてください。

「弊社の経営理念は~~」という文章よりも、「私が大切にしているのは~~」という文章のほうが読み手の共感を得られ、同じ思いの人があなたの周りに集まってきます。

ビジョンは協力者を得られる

あなたは、「御社のビジョンは?」と聞かれて、すぐに言葉にできますか?
安心してください。小さな会社の社長で、このビジョンがポンと出てくる人はほとんどいません。

ビジョンは前述の経営理念にも含まれますが、「社長が考える理想の未来」「将来どんな会社になっていたいか」「事業を通して叶えたい夢は」などと質問すると、これまたスラスラと答えが出てくる社長ばかりです。

「売上を10億、100億にしたい」という数字よりも、「何を目指しているのか」「どこに向かっているのか」を具体的にするほうが共感され、協力・応援する人が集まります。
「ただ稼ぎたい、売り上げを伸ばしたい」では、説得力がないですから。

何かを購入するとき、同じようなサービスや商品が並んでいたら「選ぶ理由」を探しますよね?
それぞれの価値観で自分が納得するものを選ぶわけです。

これは企業にとっても同じこと。パートナー企業は、似た価値観やビジョンをもつ社長には協力したくなるでしょうし、求職者なら応募したくもなります。

「地域ナンバーワンを目指します」「○○で一番愛される会社を目指します」などと、ありきたりなビジョンを掲げるより、「あなたが事業を通して目指す理想の未来は何なのか」を具体的に言葉にしてみましょう。

日々仕事に追われるばかりで、「売り上げが伸びない」「いい人材が集まらない」と嘆いている社長はなおさらです。
夢を言葉にするのは大事とよく言われますが、案外言葉にしていない社長が多いのでは?

かっこつけずに普段使っている言葉で

話して伝える

以前とある企業の総務の方から、こんな相談がありました。
「サステナブルとソリューションという言葉を必ず入れて、370字以内で社長挨拶文を書いてほしい」

気になったので、なぜその2語が必要なのかと、社長は普段からその言葉を頻繁に使っているのかを聞いてみたところ、「普段社長から聞いたことはないし、なぜその言葉にこだわるのかも分からない。とにかくHP制作会社が用意した挨拶文ではダメで、社員が書いても何度も書き直しを要求される」というのです。

結局その会社とお仕事をすることはなかったのですが、こういったケースは男性社長に多いです。

カタカナ言葉やかっこいいビジネス用語を否定するわけではありません。業界によってはむしろ使ったほうがいい場合もあります。

でも普段使っていないのなら無理に使う必要はありませんし、後でぼろが出るのでやめたほうがいいです。

企業のキャッチコピーもそうですが、知られている大企業なら抽象的でかっこつけたものでも「なるほどね~」と受け入れられますが、小さな会社が同じことをしても「何が言いたいんだ?」となってしまうのがオチです。

物語ライティングが社長挨拶文を作るとき、一番大切にしているのは取材です。社長の想いを引き出すのはもちろん、社長がどんな言葉で何を語るのか、その人柄を伝えるために取材に時間をかけるんです。

多くの社長挨拶文を手掛けてきて思うのは、「社長の想いと人柄が伝わる文章」には力があるということ。力とは、人を惹きつける力であり、何かを成し遂げる力。

こればかりは優秀なAIをもってしても、なかなか表現できないところです。

「普段考えていることを自分の言葉で伝える」
簡単なようで意外とできていない社長さんが多いのではないでしょうか。

まとめ

小さな会社の社長挨拶文作成では、仕事をするうえで大切にしていることと、自分が思い描く理想の会社像・理想の未来について、普段使っている言葉で文章にしてみましょう。

それでも自分では想いを上手く伝えらえれない、という方は、物語ライティングにご相談ください。社長取材専門のライターが、じっくりお話をお聞きして挨拶文を作成します。詳細はこちら>>


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