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WebライターはAIに仕事を奪われる? フリーライターが生き残るための重要ポイント3つ2025年03月29日

「生成AIの進化でライターはもう必要ない?」そんな不安を感じている方も多いでしょう。たしかに、AIは記事作成やSEO対策を得意とし、ライターの仕事を一部奪いつつあります。ですが、フリーランスライターが生き残る道は十分にあります。

この記事では、生成AI時代に負けないライターのスキルや戦略について、ライター歴40年ライティング会社代表の大隈明子が解説します。副業・独立を目指す方はぜひ参考にしてください。

1、ライターがAIに勝てるポイント

AIに仕事を奪われないためには、AIにできないことを強みにするのが重要です。具体的には、次のようなポイントを意識しましょう。

実体験を活かした記事を書く(AIには書けないリアルな話)
専門知識を深める(専門の業界で得た本物の知識)
クライアントと直接やりとりし、ニーズに合わせる

このように、AIが苦手な領域でスキルを磨けば、フリーランスライターとしての価値は十分に高められます。

2、AI時代に求められるライターのスキルセット

生成AIが普及する中で、ライターとして生き残るためには「AIにはできない価値」を提供することが重要です。ここでは、これからの時代に求められる5つのスキルを紹介します。

2-1. 専門性:特定分野の深い知識を持つ

「なんでも書けるライター」よりも、「○○の専門ライター」のほうがAI時代では価値が高まります。AIは情報を組み合わせるのは得意ですが、業界の裏話や現場のリアルな経験までは書けません。

例えば、以下のような分野で専門性を持つと強みになります。

  • 医療・健康
  • 金融・投資
  • IT・テクノロジー
  • 法律・士業
  • 不動産・建築

「自分の会社員経験や知識を活かせるジャンルは何か?」を考え、特定の分野で強みを持つことが大切です。

2-2.リサーチ力:AIにはできない深堀り調査

AIは過去のデータを基に文章を作りますが、「最新情報」や「一次情報」の取得は苦手です。そのため、ライターには高いリサーチ力が求められます。

ライターが活用すべきリサーチ手法は以下の通りです。

専門家への取材やインタビュー(AIにはできない情報収集)
現場のリアルな声を記事に反映(読者にとって価値のある情報)

「誰も知らない最新情報」を提供できるライターは、AIには代替されません。

2-3. マーケティング力:クライアントに選ばれるライターになる

単に「文章が書ける」だけではなく、「クライアントの求める価値を提供できるライター」になることが重要です。そのために、マーケティング視点を持つことが成功のカギになります。

ターゲット読者を意識した文章を書く(クライアントのビジネスにつながる記事)
SEOやSNS戦略を理解する(ライティング+αのスキル)
提案力を持つ(「こんな記事を書きましょう!」と積極的にアイデアを出せるライターは重宝される)

特に、企業ブログやオウンドメディアでは「ただ記事を書く」だけでなく、「どうすれば読者が行動するか?」を考えられるライターが求められています。

3、フリーランスライターとして成功するための戦略

「AIにはできない価値を提供するライターになろう!」と言われても、実際にどうやって仕事を得て、収入を安定させるのかが気になりますよね。特に、副業から始める人や独立を考えている人にとって、「どうやってクライアントを増やし、単価を上げていくのか?」は大きな課題です。

ここでは、フリーランスライターとして成功するための 具体的な戦略 をお伝えします。

3-1. ブランディングの重要性:専門性を活かしたポジショニング

「何でも書けます!」よりも 「○○の専門ライターです!」と名乗った方が仕事が取りやすい のが今の時代。というのも、企業側も「その道のプロ」に書いてもらいたいからです。例えば…

📌 NG例:ぼんやりした自己紹介
「Webライターとして活動しています!SEO記事を書けます」

📌 OK例:専門性を打ち出す自己紹介
「元エンジニアのITライター。プログラミングやSaaSに関する記事を多く執筆しています」

✅ 「自分の会社員経験や知識をどう活かせるか?」を考えてみる
✅ 得意な分野がなければ、学んで専門性を作るのもアリ

たとえば、医療・金融・法律・ITなどは専門知識が求められる分野なので、「勉強して知識をつけるだけで、ライバルが減る=仕事が取りやすくなる」メリットがあります。

3-2. ポートフォリオの作成:実績をアピールする方法

クライアントは「この人、本当にいい記事を書けるの?」と不安に思っています。そこで重要なのが ポートフォリオ です。

📌 ポートフォリオに載せるべきもの

✅ 実際に書いた記事(ブログ・寄稿記事など)
✅ 得意分野やライティングの特徴(SEOが得意/ストーリーテリングが得意 など)
✅ クライアントの声や評価(なければモニターになってもらい声を集めておく)

ブログを運営するのもアリ!

👉 「自分の専門分野のブログ」を持っておくと、それ自体がポートフォリオになります!
無料で作れる note や ブログ などを活用して、書いた記事をストックしておくのもおすすめです。

3-3. クライアントとの関係構築:リピーターを増やす秘訣

フリーランスライターとして安定して稼ぐためには、「新規の仕事を取る」よりも 「一度取引したクライアントから継続的に仕事をもらう」ことが圧倒的に重要 です。

理由は一つ!新規案件を探すのは時間も労力もかかるうえ、常に営業し続けなければいけないから。
一方で リピーターが増えれば、安定的に仕事が入る ため、「案件探しに時間を取られるストレス」から解放されます。

では、どうすれば「またこのライターに依頼したい!」と思ってもらえるのか?
実際のライターの成功例を交えながら、リピーターを増やすコツを紹介します


① 納期厳守+納品時のひと工夫で「信頼されるライター」になる

納期を守るのは ライターとしての最低限のマナー ですが、「ただ期日を守る」だけではなく、納品時にプラスアルファの工夫 をすると、クライアントからの評価がグッと上がります。

📌 NG例(普通の納品)
「お世話になっております。記事を納品いたします。ご確認よろしくお願いいたします。」

📌 OK例(ひと工夫加えた納品)
「お世話になっております。記事を納品いたします。
今回のテーマに関して、競合サイトの記事もチェックしたところ、○○の情報が不足しているように感じました。そのため、今回の記事では○○の視点も加えています。
もし追加の修正が必要でしたら、お気軽にお知らせください」

このように 「記事のポイント」「意図した工夫」などを一言加える だけで、クライアントからの印象が大きく変わります。

「このライターはしっかり考えて書いてくれる」
「他のライターよりも頼りになる」

と思ってもらえれば、次回の仕事につながる可能性が高まります。

📍実例:納品時の一言で継続案件に

あるIT系ライターさんは、「記事の執筆+納品時のちょっとした分析」を続けた結果、クライアントから「今後もぜひお願いしたい」と言われ、月10本以上の案件を継続して受注できるようになったそうです。
「ただ納品する」のではなく、「相手の役に立つ情報を一言添える」だけでも、大きな差が生まれた好例ですよね。


② クライアントの「本当のニーズ」を理解する

続けて依頼したくなるライターは、「言われた通りに書くだけ」ではなく、「クライアントの意図を汲み取って提案できる人」 です。

例えば、クライアントから「SEO記事を書いてほしい」と依頼されたとします。
しかし、よく話を聞いてみると 「単にSEO記事を量産したいのではなく、こういった層のお客様からの問い合わせ数を増やしたい」 という意図があるかもしれません。

📌 NG例:ただ言われた通りに書くだけ
クライアント「○○についてSEO記事を書いてください」
ライター「承知しました(言われた内容をそのまま執筆)」

📌 OK例:「クライアントの目的」を考えた対応
クライアント「○○についてSEO記事を書いてください」
ライター「承知しました。ちなみに、どのような読者層をターゲットにしていますか?記事をどんな目的で活用される予定ですか?」

クライアントの目的を把握することで、より的確な記事を提供できる
「このライターはビジネスの目的まで考えてくれる」と評価が上がる

📍実例:「提案力」でリピーター獲得!

あるライターさんは、「記事の目的」をヒアリングし、ただのSEO記事ではなく「読者の問い合わせにつながる構成」を考えて提案しました。
するとクライアントから「こんなに考えてくれるライターは初めて!」と絶賛され、長期契約が決まったそうです。


③ 記事の効果を報告し、次の仕事につなげる

「納品して終わり」ではなく、「納品後の反応を確認する」ことも大切です。

例えば、過去に書いた記事が検索上位に入ったり、SNSでバズったりした場合、 その結果をクライアントに報告 することで、次の仕事につながることがあります。

📌 効果的な報告例

「以前納品した記事ですが、検索順位が3位まで上がっているのを確認しました。記事内の○○の部分が特に評価されているようです。次回の記事作成でも、このポイントを意識するとさらに成果が出せるかもしれません」

「このライターは記事の効果まで考えてくれる」
「次の施策も相談したい!」
と思ってもらえるよう意識するといいですね。

📍実例:「効果の報告」で月10万円の継続案件に

あるライターさんは、納品した記事が上位表示されたことをクライアントに伝えたところ、「他の記事もSEO対策を強化したいので、追加で執筆をお願いしたい」と言われ、月10万円以上の継続案件を獲得しました。

4. フリーランスライターが避けるべき落とし穴

フリーランスライターとして活動する上で、 「これを知らずに失敗した…」 という落とし穴がいくつかあります。

特に、副業から始める人や独立したばかりの人は、知らず知らずのうちに 「低単価の沼」「クライアントとのトラブル」「健康を崩す働き方」 などにハマりがち。

ここでは、 実際に多くのライターが経験した「やらかし事例」 を交えながら、気をつけるべきポイントを紹介します。


4-1. 「低単価の沼」にハマると抜け出せなくなる

❌ 1文字1円以下の案件ばかり受けてしまう

「最初は安くてもいいから、実績を積もう!」と思っていると、いつの間にか低単価案件ばかりこなす“消耗ライター”になってしまう ことがあります。
特に、クラウドソーシング(ランサーズ・クラウドワークスなど)では、1文字0.2円〜0.5円の激安案件がゴロゴロ しています。


✅ 低単価の沼を回避する方法


「単価アップできる仕事」だけを選ぶ(SEO記事、専門分野記事など)
ポートフォリオを充実させて、高単価案件を狙う

「安すぎる案件は受けない」という意識を持つだけで、消耗せずにライターとして成長できます。


4-2. クライアントトラブルに巻き込まれる

フリーランスには、「契約書なしで仕事を進めた結果、報酬を踏み倒された…」 という悲しい事例が意外と多くあります。

📌 よくあるトラブル事例

  • 納品後に報酬を支払ってもらえない(音信不通になるクライアントも…)
  • 無限修正を求められ、作業量が増えすぎる
  • 「著作権譲渡」に関する条件を曖昧にしてしまい、後から揉める

📍 私自身にあったクライアントトラブル

ある編集者から本を1冊書いてほしいと言われ、原稿をおさめたのに音信不通に!結局連絡が取れないままタダ働きに…。それ以来、契約書を交わさない仕事は受けないようにしています。


✅ クライアントトラブルを防ぐ方法

契約書(またはメールでのやり取り)を必ず残す
「修正回数の上限」を事前に決めておく(例:2回まで)
クラウドソーシング経由の仕事なら「仮払い制度」を利用する

特に「契約書を交わさない仕事」には注意しましょう。最低限、メールやチャットで報酬・納期・修正回数などを明確にするだけでも、トラブルを回避できます


まとめ:AI時代でも稼げるフリーランスライターになるには?

AIが進化しても、専門知識・リアルな経験・人間らしい文章 を書けるライターは生き残れます。特に、「情報をまとめるだけのライター」ではなく、「クライアントの目的を理解し、提案できるライター」 が求められています。

成功のカギは3つ。
1️⃣ 低単価の沼にハマらず、最初から戦略的に動く
2️⃣ ポートフォリオを充実させ、高単価案件を獲得する
3️⃣ クライアントと信頼関係を築き、リピーターを増やす

AIを活用しつつ、人間にしかできない価値を提供することが、ライターとしての生き残る道です。今こそ、稼げる「提案型フリーランスライター」としての第一歩を踏み出しましょう!

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