「共感」されるコピーってこういうことか!【伝わる文章の書き方】

2016年04月08日

商品や会社(お店)のキャッチコピーを書くとき、あなたは「誰の言葉」で書いていますか?

「え?そりゃあ、自分の言葉だよ」という方が大半ではないでしょうか。

もちろん、それはそれで悪いことではないのですが、
その視点を少し変えてみるのも効果的ですよ。

 

あなた(お店や会社)の視点ではなく、
お客さまの視点で書いてみるということです。

大前提として広告コピーとは「ものを売りたい人」の側から
発信される言葉であり、その原理原則は変わりません。

どんな内容であろうと、つまるところ言っているのは
「この商品は良いものです」「買ってください」ということですよね。

つまり、どこまでいってもそのコピーは
売り手側の「自分の言葉」で綴られたものです。

ちょっと意地悪な見方をすれば、
売り手(あなた)の都合でしか語られていないとも言え、
それに拒絶感を示すお客さまも少なくありません。

「ほらほら、いいでしょう?」と
押しつけられている気持ちになるのかもしれませんね。

そこで、「お客さま視点」のコピーです。

ここをちょっと意識して使えるようになると、
コピー制作のアイデア幅がグッと広がりますよ!

たとえば、こんな居酒屋さんがあったとしましょう。

ウリは家庭的で素朴な、どこか懐かしい「おふくろの味」です。

お店側の視点でキャッチコピーを書くと、こんな感じでしょうか。

======================
おふくろの味で、ほっこり幸せをお届けします。
ふるさとに帰ったような気分でどうぞ!
======================

お客さまにどんな幸福・メリット(ベネフィット)が提供できるのか、
なぜそれができるのかも簡潔に示されており、
決して悪いコピーではありません。

ただ、

・ほっこり幸せを「お届けします」
・ふるさとに帰った気持ちで「どうぞ」

は、明らかにお店側の立場で発した言葉ですよね。

これをお客さま視点に変えるとどうでしょう。

======================
おふくろの味で、ほっこり幸せ。
ふるさとに帰ったような気分だな。
======================

お店を利用したお客さまが、ふっとつぶやいたような言い回しですよね。

表現自体はほとんど一緒です。
訴えているアピールポイントも変わりません。

でも、ずいぶんと印象が違うはずです。

売りや押しの強さ(押しつけがましさ)が
なくなったと感じませんか?

消費者心理として、売り込まれることは避けたいもの。

売り手は敵とまでは言いませんが、
だまされないぞ、という防御本能は働いています。

ですから、どれだけ本当のことを言っていても、
それが売り手側の言葉で書かれたものであるかぎり、
無意識に“セールストーク”として受け取ってしまいがちです。

しかしそれが、自分と同じ立場(味方)である
お客さまの視点から発せられた言葉ならどうでしょう。

その警戒心や防御心理も薄れやすくなりますよね。

つまり、共感しやすいんです。

いっぽう、DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)が
広まった影響もあって、強く明確な言葉で
お客さまを説得するコピーはまだまだ人気です。

たとえば、

・その秘密を知りたいと思いませんか!?
・○○を使えば、○○することができます!

といった類のコピーですね。

もちろん、これはこれできちんと確立されたコピー論ですし、
効果もきっとあることでしょう。

ただ、これもあくまで「売り手の視線」で書かれたコピーです。

また、やや流行りすぎた感もあり、多くの人が使うようになったため、
「見飽きた」「またそのパターンか」という声もチラホラ……

もしあなたが、コピーのアイデアで行き詰まっていたり、
最近の広告効果がイマイチだったりするようなら、
ぜひ、「お客さま目線」のコピーも試してみませんか。

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