何をやるかより、なぜやるのか~文章でブランディング~

president-message01
2015年09月03日

今回は、文章そのものというより、

文章にする前段階のお話を少ししてみたいと思います。

そこで「ブランディング」という言葉です。

 

この手の情報はもう出し尽くされ、聞き飽きた感さえありますが、とはいえ、やはり大切ですよね(笑)。

このブランディングですが、自分の売りを見つけることだ、
自分のファンを創ることだ、あるいは差別化することだ……
などなど解釈は様々です。

いずれにせよ、自分のオンリーワンなブランドをお客さまに伝え、
納得・共感してもらうことがキモなのは共通しています。

そして、それを伝える手段として、社長挨拶やプロフィール文など、
文章で何をどう書くかが大事であることも。


ところが、先日こんなことをおっしゃる社長さんがいらっしゃいました。

「僕はね、自分のブランドが絞れないんですよ……」
「たくさんありすぎて、何を書けばいいか分からないんです……」

聞けばその方、本職は塾の先生らしいのですが、
執筆活動をしたり講演を行ったり、飲食店や広告代理店を経営するなど、手広くビジネスを展開しているとのこと。

つまり「自分が何屋さんかハッキリしないので、ブランドを絞れない」
とおっしゃっているわけです。


しかし、私は実にシンプルに、
そしてあっさりお返事することができました。

「何をしているかではないんですよ。なぜやっているか、なんです」

最初はなかなかピンとこない様子の社長さんでしたが、
順を追って説明すると、ストンと腹落ちしてくれたようで、
「なるほど~!自信がわいてきました!」とニコニコ顔。


私がお話したのは、つまりこういうことです。
あなたも、ぜひご自分のことに置き換えて想像してみてください。

まず、どんなお仕事をなさっていても「軸」がありますよね?

信念とか価値、あるいは人としての性根と言ってもいいです。

どれだけ多岐にわたってビジネス展開していようとも
これはそうそう簡単に使い分けたり、
そもそも複数の何かが存在したりといったものではないと思うんです。

自分の中にある「働くこと」の意味、原点みたいなものですからね。

ただ、気付いてない人が多いんですよ。

それが、実は1本の糸で繋がっていることに。

たとえ、塾や執筆活動や飲食店という表面的な事象に共通点はなくても、
根底にある「なぜ」は意外と単純で、「人を喜ばせたい」だったり、
「悩んでいる人たちを励ましたい」だったりすることがほとんどです。


だから私たちライターは、インタビューでも
あらゆる角度からの質問や会話を駆使して、
まずそこを知ることに全力を注ぎます。

すると、できあがる原稿も
ブレのない「伝わる文章」になるんですよね。

「この人の魅力はひとことで言うとこれ!」という軸が定まるので
書くべき情報、書かなくても良い情報が、自然と整理されるからです。


ここで「ブランドとは何か」をエラそうに定義するつもりはないですが、
あえて一つに絞るなら、それこそが「ブランド」ではないでしょうか。

つまり、仕事内容ではなく「想い」そのもの。

あなたという人間の最上位にある概念であり、
具体的な職種や持っているスキルは、
それを表現する手段に過ぎないということ。


すると、社長挨拶やプロフィールに限らず、
ブログでも業務上のメールでも、あるいは広告でも、
書く内容に一定の方向性が出てきます。

「何を書くべきか」あるいは「何を書いてはいけないのか」、
つまりお客さまにどう感じて欲しいかが自然と体系化されます。


なぜ自分は働くのか――

どうしても自分のブランドが分からないという方、
何をどう書けばいいのか分からないという方は、
表現の技術を考える前に、まずそこを自己分析してみるといいですよ。

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