共感を呼ぶプロフィール文に必要な3つのこと

2015年12月14日

ビジネス用プロフィールや代表あいさつ(メッセージ)文で、もっとも大切なのは、いかにお客さまの「共感」を呼べるかです。

「共感」の定義にはさまざまな考えがあるでしょうが、
相手が発信していることがらに「心から納得できる」のが、
共感している状態のひとつだと解釈できるのではないでしょうか。

ただ、あなたが持っている想いや経験は、あなただけのオンリーワンですから、二つとして同じものはありません。

だから、これを書けば共感が呼べるという絶対的正解などないのですが、それに近い「要素」のようなものはあります。

しかも、最低限おさえるべきポイントは三つだけ。あなたの「過去」と「現在」と「未来」に一貫性を作ることです。

具体的には

◆過去
私は、過去にこんな経験をしてきました。
だから、こんな考えを抱くようになりました。
こんな技術も身につけました。

◆現在
そんな私だからこそ、いまはこんなことができます。
(具体的なサービスや商品など)

◆未来
お客さまに、こんな幸せを提供することができます。
(サービス・商品を使うことによる具体的メリット)

という流れだとお考えください。

ここに矛盾や無関係な要素を入れないようにすれば良いのです。
この流れが自然に構築されていればいるほど、
人の共感は呼びやすくなります。

つまり「物語」として完成されているんですよ。

過去・現在・未来の一致した物語は、実はとっても理にかなった
「論理的」な文章の状態なんですよね。

逆に、分かりにくく共感が呼びにくい物語は、
この論理の流れがせき止められていることが多いです。

「こんな過去がある私だからこそ、こんなことができる」
と伝えたいのに、それが繋がっていないとか。

飲食店オーナーを例にしてみましょう。

◆過去
いつかは独立をと夢見て、フランス料理店で修業を積んだ。
辛い思いもたくさんしたが、コツコツと技術を高めた。

◆現在
フレンチで学んだ技術と良さを応用して、創作和食の店をオープンした

◆未来
誰も見たことがない独創的で美味しい料理を提供できる

いかがですか?

一見、矛盾がないようにも見えますが、
ある大きな要素が見落とされています。

そう、「なぜ和食の道へ?」という肝心な部分が抜けているのです。

過去と現在の間の繋がりを欠いているんですよね。

連続もののTVドラマで、第1話を見て第2話を飛ばし、
また第3話から見始めるような状態です。

「なぜ和食に?」という第2話の物語が抜けているわけですから。

「まあたぶん、和食との良い出会いがあったのかな」と、
なんとなく察するくらいはできるかもしれませんが、
視聴者としてはいまいち釈然としません。

なんとなく分かるんだけど、なんとなくモヤっとする、
不完全な物語です。

ただここで「なんとなくでも伝わっているならいいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、侮ってはいけませんよ!

こと商売においては、このモヤモヤ感の有無が、
売れる・売れないの大きな分かれ目になるんだと思います。

なんとなく良さそうだけど、買うという最後のひと押しまで
至りきらないとでも言えばいいでしょうか。

つまり、これが「心から納得できていない」、
「共感しきれていない」状態なんです。

過去・現在・未来の矛盾がない物語、
話をはしょらず、大切にしてくださいね!

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